ハブまたはドッキングステーションが必要ですか?
ハブは、周辺機器に接続または充電するためのデバイスのポート数を拡張します。ハブはコンピューターに接続した電源コードのような働きをします。
ドッキングステーションは、電源をとってデバイスに給電し、ノートPCなどのモバイルデバイスをデスクトップ仕様のデバイスにも使用できるよう機能拡張を行います。ドッキングステーションをデバイスに接続することでデバイスは2つ目のエンジンを持つようなイメージです。
コンピューターをモニターや他のデバイスに接続する方法はこれまでになく多く存在します。ハブとドッキングステーションの違いは複雑で説明が難しい部分もあります。多くの場合、同じような機能を持ち、似たような見た目であることも少なくありません。ハブもドッキングステーションも今日のテクノロジーにおいて大事なツールですが、使用方法はそれぞれ異なります。
ノートPCと2-in-1コンピュータはThunderbolt 3ポートおよびUSB-C接続ポートにより電源やデータを転送できるようになりました。これによりデバイスは薄型・軽量で持ち運びやすくなりましたが、Thunderbolt 3ポートやUSB-C接続ポートに集約されたことにより、周辺機器をコンピューターに接続できないケースが多くあります。しかしハブやドッキングステーションの最新のテクノロジーにより、様々な周辺機器を接続し、スマートフォンを充電して、外付けモニターを使用することができます。
この記事で、ハブとドッキングステーションのどちらが最適かをご判断いただけるように、違いについて説明しています。
ドッキングステーションとは?
ドッキングステーションは、デスクに設置して、ノートPCなどのモバイルデバイスをデスクトップ仕様のデバイスにも使用できるよう機能拡張を行います。ドッキングステーションは、Thunderbolt 4、Thunderbolt 3、USB-CまたはUSB-A経由で接続し、ドッキングステーションを介してデバイスおよびデバイスに接続された周辺機器に電源を供給します。
ほとんどのドッキングステーションには高速充電対応の4~8個のUSB-Aポートと2~4個のUSB-Cポートが搭載されていて、ドッキングステーションから給電されます。
ドッキングステーションの機能
ほとんどのハブとは異なり、ドッキングステーションは電源をとってデバイスに給電できるので、ノートPC(モデルにより最大100W)と周辺機器の両方に給電が可能です。
ドッキングステーションのビデオ出力は通常1台以上のモニターに対応していることが多くあります。ドッキングステーションで接続できるビデオポートは、DisplayPort、mini-DisplayPort、HDMI、DVIまたはVGAと異なり、最大4K @ 60Hzの3倍になる場合があります。また、ドッキングステーションはGigabit Ethernet(ネットワーク有線接続)、さまざまなオーディオ接続、SDカードリーダーなどにも対応しています。
SD5700T(TB4/Dual 4K/85W)、SD5600T(Dual 4K/100W)、SD5500T(Dual 4K/60W)などのハイブリッドドッキングステーションはこのタイプとしてはそれぞれのポートタイプに互換性のあるドッキングステーションで、Thunderbolt 4、Thunderbolt 3、USB-CノートPCに対応しています。一方、SD4780P(Dual 4K/100W)および SD4900P(Triple 4K/60W)は、USB-Cおよび従来のUSB-AのノートPCに対応したKensington独自の接続ソリューションです。これらのハイブリッドソリューションにより、様々なOSや接続ポートを持つノートPCが混在するシステム環境やホットデスキングが多い環境の管理が容易になります。
給電に対応しているUSB-Cデバイスについては充電可能ですが、DCバレル電源(円筒型の電源コネクター)接続コネクター経由の充電を必要とする従来のUSB-AデバイスにはKensington別売の電源分割器を使用できます。別売の電源分割器は、SD4700P、SD4750P、SD4780PおよびSD4900Pの各ドッキングステーションで動作し、20V/60WノートPCに対応する8つのパワーチップが搭載されています。
ハブとは?
ハブはデバイスのポート数を拡張します。USB-AまたはUSB-Cのどちらでも、これらのハブは分割器として機能し、特定のポートにより多くのデバイスを接続できるようになります。.通常、これらのハブはノートPCから電源を取り、軽量で小型のサイズなので持ち運びが簡単です。
KensingtonのUH7000Cは4アンペアの充電電源と最大5 Gbpsの転送速度が可能な7ポート搭載のUSB 3.0ハブです。外付けハードドライブや外付けマウスなどの多くのUSB-Aアクセサリーの持ち運びが多いユーザーに最適です。一方、K39124WWは2つのUSB-Aポートと2つのUSB-Cポートを備えた4ポートのUSB-Cハブです。このハブがUSB-Cポートのみを搭載したデバイスでケーブルコンバーターとして機能することで、USB-Aの周辺機器を使用できます。
実際、ケーブルコンバーターは特にK33024WWなどDisplayPortをパッシブVGAに変換する際にも便利です。ケンジントンは、USB-CをGigabit Ethernetに変換するK33475WWや4KでMini DisplayPortをHDMIに変換するK33985WWなどのソリューションも提供しています。セットアップに接続を追加する必要がある場合にケーブルコンバーターは大変便利です。
ハブは、ノートPCでもデスクトップでも、既存のポートの電源を拡張するための最適なソリューションです。ハブはPlug & Playで、別の周辺機器を接続または充電するためのポートを常に使用することができます。オーディオとビデオをサポートしているハブもありますが、ドッキングステーションにアップグレードする必要があるユーザーもいます。
ハブvsドッキングステーション:購入すべきはどちら?
ハブとドッキングステーションはどちらも用途により便利な使用ができるため、どちらを選ぶべきかという疑問の答えは一概には言えません。しかし、何が必要であるかはデバイスの使用目的および用途により異なります。
ドッキングステーションはノートPCをデスクトップのパワーハウスに変換し、オフィスまたはスマートホームに対応した完全な接続を提供します。これにより、接続したスクリーンを4K拡張モニターとして使用して、信頼性の高い有線インターネット接続、プリンタなど接続することができます。ドッキングステーションをデバイスに接続することでデバイスは2つ目のエンジンを持つようなイメージです。
アプリベースの電源チャージャーから外付ハードドライブ、SDカードリーダー、スマートホームハブ、プリンタ(2Dと3D)、タブレット、スマートフォン、さらにこれらの中間に接続するあらゆるデバイスを始め、今日接続可能なUSBデバイスは多岐に上っています。コンピューターにはそれらすべてに対応する十分な数のポートがなく、ハブがコンピューターの電源のような機能を持ち、接続可能なデバイスの数を拡大することが可能となっています。
デスクスペースを最大限に活用するには
Kensingtonのドッキングステーションの特徴の1つはデザイン性の高さです。KensingtonのドッキングステーションはKensington セキュリティスロットが搭載されており、受賞歴のある鍵式およびコンビネーション型のセキュリティロックを取付けることができます。ドッキングステーションにセキュリティを追加することにより、デスクを離れた際の盗難の心配がなくなります。
また、オプションのZero-Footprint Mountingソリューションも提供しています。K33959WWはモニターにドッキングステーションを取り付ける設計で、K34050WWは、区画の隔壁、モニタースタンドまたはアーム、デスクトップの端など様々な取付けが可能な接地面にドッキングステーションを取付可能な設計となっています。両方のオプションを使用することでデスクスペースを最大限に活用できます。