接続に関する新しいアップグレードの発表に対して、ユーザーは新しいポートの機能とPCへの接続性について、多くの疑問を感じることがあるようです。そのアップグレードが既に導入しているドッキングステーションにどう影響するのか、Thunderbolt™ 4デバイスに新しいドッキングソリューションが必要なのかについて知る必要があります。
その疑問に簡単に答えるとするならば、 Thunderbolt™ 4デバイスでもThunderbolt™ 3ドックを使用し続けることが可能である一方、Thunderbolt™ 4接続によりドッキングシステムにどのような改善がもたらされるかについても詳しく知る必要があるということです。
Thunderbolt™ 4へのアップグレードはThunderbolt™ 3のアップグレードとレベル的な違いがあり、デバイスの接続性に新たな機能が追加されます。Thunderbolt™ 3またはUSB-C対応ドッキングシステムを使用されている場合、デバイスのアップグレード時に注意するべき点があります。
Thunderbolt™ による技術革命
過去10年間、Thunderbolt™ は、データ、ビデオ、電源の転送を可能にすることで接続ポートは新たな時代に入りました。多くのメーカーは自社のノートPCへのHDMIポートによる接続を進めていますが、Appleはビデオ出力を含む全種類の接続にこのThunderbolt™テクノロジーを一早く採用しました。高速データ接続を備えたThunderbolt™ はMacBookをはじめとする上位機種に最初に搭載されています。
2013年までに10Gbpsだった接続速度が、Thunderbolt™ 2により20Gpsに倍増しました。そのわずか2年後、Thunderbolt™ 3により40Gbpaにさらに倍増しています。Thunderbolt™ 接続テクノロジーはThunderbolt™ からThunderbolt™ 3までで、大きな飛躍をしました。一方、Thunderbolt™ 3接続ポートの主な利点の一つはUSB-Cの端子の形状をそのまま採用したことでした。これは、多くのPCメーカーがデバイスの内部構造に大幅な変更を行うことなく、統合された接続ポートを搭載できることを意味します。
現在、Thunderbolt™ はIntelの第10世代Ice LakeのCPUの一部となっています。これら新世代のCPUはいずれも最大4つのThunderbolt™ ポート（各側に2つ）に対応し、40GのUSB 4データ転送を可能にします。この決定により、Intelはデバイスのユニバーサルな互換性の新時代を切り開きました。
Thunderbolt™ 4でアップデートされた点は何か？
2020年半ばにIntelはThunderbolt™ 4の登場により、IT市場が当初混乱したことについて言及しました。IntelによりThunderbolt™ 4の規格が発表された後、メーカーやユーザーは安心しました。Thunderbolt™ 4ではThunderbolt™テクノロジーにいくつかの点で改良が加えられていますが、ポート構成に変更はなく、下位互換性による新しいアダプタを使用する必要がなかったことが分かったからです。
Intelによれば、Thunderbolt™ 4のアップグレードの変更点は以下の通りです。
- USB4規格への準拠
- 性能の改善と8000シリーズコントローラーによるユニバーサルな互換性の提供
- 3,000MbpsのレートでのPCIeデータ転送の32Gbpsへの増強（16Gbpsから）
- スリープ機能からのウェイクアップ機能搭載
- Intel VT-dダイレクトメモリアクセスを使用したセキュリティ強化によるDMA攻撃に対する保護
Intelによれば、Thunderbolt™ 4はThunderbolt™ をどこからでもアクセス可能にできるように設計されています。新しいプロトコルとコントローラーを搭載したノートPCの出荷は2020年後半に予定されているため、後続のデバイスは2021年中に発売される見込みです。
Thunderbolt™ 4ポートの改良点は？
アーキテクチャの改良以外に、Thunderbolt™ 4による統合されたユニバーサルな接続ソリューションを提供することが目的とされています。ワークステーションにApple製品を使用していても、Windows PCを使用していても、Thunderbolt™ 4により同じ機能が搭載される予定です。
すべてのポート規格に準拠することは容易ではありません。過去5年間に、Thunderbolt™ 3、USB 3.0、USB 3.1、USB 3.2と変遷し、現在はUSB4への準備を進めています。Thunderbolt™ 4は既に最新のUSB4仕様に準拠しており、統合された接続へ一歩踏み出しています。
さらに、新たな規格では、Thunderbolt™ 4ポートにデュアル4Kまたはシングル8Kのビデオ接続が可能になります。また、Thunderbolt™ 4はUSB-Cコネクタタイプを使用しているためリバーシブルで、最大90ワットの給電が可能です。
Thunderbolt™ 4で機能するドッキングシステムは何ですか？
ドッキングシステムについて、Thunderbolt™ 4は柔軟になっています。Intelは、新しいアーキテクチャが以前のThunderbolt™ 3と下位互換性があり、新しいThunderbolt™ 4デバイスで既存のドッキングステーションを使用可能であると述べています。
最も利点が高い新機能の一つは、Thunderbolt™ 4には4つのThunderbolt™ ポート（1つのアップストリームと3つのダウンストリーム）が搭載されており、これはThunderbolt™ 3（1つのアップストリームと1つのダウンストリーム）に比べ大幅に改良されています。つまり、1つのThunderbolt™ 4ポートをノートPCに接続し、複数のモニタや外付けSSDをドッキングステーションの残りの3つのThunderbolt™ 4ポートに接続することができます。
新しいThunderbolt™ ポートは既存のドッキングの接続性にどのような影響がありますか？
ドッキングステーションに関してよいお知らせがあります。Thunderbolt™ 4のノートPCは、追加のアダプタや接続タイプの必要なく、任意のThunderbolt™ 3ドッキングソリューションで機能します。
下位互換性はIntelが採用した設計基準の一つであるため、Thunderbolt™ 3デバイスでも性能に違いはありません。Thunderbolt™ 4テクノロジーを搭載しているデバイスは同じ接続ポートを使用するため、デスクトップの設定に物理的な変更を行う必要はありません。
最新のThunderbolt™ 接続に対応したKensingtonドッキングステーション
働き方や職場環境の変化に伴い、将来的にはユニバーサルドッキングソリューションを導入することにより、どこからでも生産性を維持することができるようになります。USBとThunderbolt™ 4のテクノロジーの違いが少なくなるに従って、主に使用するデバイスにかかわらず、将来的には効率を最大限に高めるために実現するようにデスクを整えることが可能になります。
KensingtonのドックはUSB-CまたはThunderbolt™ テクノロジーとのユニバーサル接続に対応しています。Thunderbolt™ 4のノートPCにアップグレードしても、ドッキングシステムは機能します。KensingtonのThunderbolt™ 3ドックシリーズは、最大データ転送（40Gbps）や多様な給電オプション（最大100W）を提供し、デュアル4K 60Hzビデオ出力とシングル8K 60Hzビデオ出力に対応しています。
将来的にも同じセットアップを持続することをご希望の場合は、Thunderbolt™ 4の最新のソリューションであるSD5700Tをご用意しています。
様々に異なる種類の接続タイプに対応しなければならなかった2007年のMacBookを思い出してください。今日では、単一、多用途かつ汎用的なThunderbolt™ 4ポートですべての接続に対応することができます。Kensingtonは最良のThunderbolt™ ドッキングステーションを開発し続け、あらゆる環境で性能を向上させる革新的なソリューションを追求して行きます。
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